ことばのテーブル100枚プリント
第1集 あんごうをとこう:解説

 

ことばのテーブル100枚プリント:第1集「あんごうをとこう」は、無作為に配列された文字表(あんごうひょう)から、意味のある単語を書き出す作業を通して、文字の音読解・書字、各回のテーマになっているカテゴリーの認識、表を正確に読み取る注意能力の育成などを目的とています。

 

【使い方】
  ページ上段の暗号表から、下段の解答枠の左肩に記された数字の文字を抜き出し、記入します。書き出した単語を音読し、その意味を理解します。(使用例参照のこと)

 

【構成】
● 5文字表  7文字表  9文字表 12文字表  25文字表  30文字表
● ひらがな  カタカナ  漢字

 

【対象】 この教材を実施するためには、お子さんに以下の能力が必要です。
@「見本あわせ」の規則の理解」
   ある記号体系に対して、もうひとつの記号体系を対応させる、いわゆる「見本あわせ」の構造の
  理解
が必要になります。「あんごうをとこう」のような文字対文字の関係が難しい場合は、図形や色
 などを用いた、より簡易な構造のものから理解を進めてゆきます。
A数字および数系列の理解
   暗号表から文字を発見するために、1〜30までの数字の認識(形態弁別・呼称など)および数
  系列(数の並び)の理解
が必要となります。
Bひらがな文字の書字
  暗号表から文字を書き出すために、少なくともひらがな文字の書写が可能である必要があります。
Cひらがな文字の一文字音読
  書き出した単語の音読・読解をするために、少なくともひらがな清音の一文字音読が、8割程度以
  上可能
である必要があります。濁音や拗音・促音、カタカナ文字などはプリントを進めるに従い徐々
  に登場してきますので、それまでに習得を進めておく必要があります。
ことばのテーブルでは、お子さんの能力が上記の条件を満たした時点で、この教材を開始しています。

 

【この教材の目的】
@ ひらがな文字の音読・読解能力の育成 :一文字音読から単語読みへの移行を促します。
A ひらがな文字の書字能力の育成 :書写を通して、かな文字の自発書字を促します。
B 視覚的注意能力の向上 :視空間内の数字の探索を通し視覚的注意・集中能力の向上を図ります。
C カテゴリー概念の育成 :毎回のテーマとその構成要素(解答の単語)との間柄の理解を促します。

ことば のてーぶる100枚プリントについて
ことばのテーブルでの指導の中で、企画・制作された教材集です。ことばのテーブルでは、この教材集を家庭で行うホームワーク課題として使用しています。毎週の指導ごとに、他のプリントとあわせ1枚ずつこれらの教材(プリント)をお渡しして、次回までのホームワークとしています。そのため、この100枚の問題を2年以上のあいだ続けてゆくことになります。そのような多くの繰り返しが、大切だと思われるお子さんを対象に作られた教材集です。
       言語・学習指導室
●企画・製作 葛西ことばのテーブル
●製作責任者 三好純太
●イラスト 堀口 智 ●印刷(株)コア

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葛西ことばのテーブルは、言語障害や学習障害のお子さんや成人のかたのための指導室です。